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★紀州へら竿 ★
国の伝統的工芸品に指定された橋本市の伝統工芸。天然の竹を使用し、竿師の高い技術力で作られるへら鮒釣り用の竿(へら竿)であり、カーボンやグラスファイバーなど化学工業製品の竿を除けば、我が国のへら竿の大半がこの地で生産されています。 |
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★保田紙★
初代藩主・徳川頼宣公が、藩内での製紙業を求め有田川町で起こった工芸品。紀州藩御用紙として納められていた紙。村の美男子3人を吉野へ潜入させたところ、数年の内にそれぞれ3人の紙漉き女工を連れ帰り、これが「保田紙」の始まりとなった。約360年前に3軒から始まった紙造りは、一時、400もの漉き屋が軒を連ねたと言います。
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★御坊人形★
「鯛狆」、「御坊天神」を代表とする御坊市の郷土玩具。制作技法から「張り子」と「練り物」とに大別される。和歌山県の伝統工芸にも指定されている。主に節句人形として作られる(雛人形みたいなもの)。 |
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★皆地笠(みなちがさ)★
昔、源平の戦にやぶれ、熊野に隠れ住んだ平家の公達がはじめた良質の檜材を使った。県知事指定の伝統工芸品笠。平安時代から受け継がれてきた伝統工芸だけど、今現在は芝 安男さん一人しか作れる人がいない。後継者がなく、このまま行けば亡くなっていく可能性が高い。 |
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★那智黒硯★
その昔、熊野詣の証として旅人が持ち帰ったといわれる那智黒石を使った硯。原石の自然な姿を生かした形、緻密な石質と適度な硬度により、愛硯家に重宝されています。 |
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★野鍛冶刃物★
熊野地方では、昔から三輪崎鍛冶や新宮鍛冶などなど鍛冶の歴史があり、現在、この伝統を受け継ぐのは野鍛冶刃物だけとなっています。主に、斧・鉈・下刈鎌などの林業関係の刃物が中心で、他に包丁、農具などがあります。 |
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★紀州雛★
和歌山が新婚旅行の定番だった時代があります。その時代、各地を訪れるカップルの定番の和歌山土産。紀州雛の原形に、神功皇后の伝説があります。紀の国を訪れて出会った少彦名命の姿が、美しく麗しかったので小さなお姿(人形)に作り変えたとあり、その後、仁徳天皇が、神功皇后のお姿として作らせたとの言い伝えがあります。 |
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★棕櫚箒(しゅろほうき)★
「棕櫚」という「木の樹皮」で作った箒。力を入れずごみを「集める」使い方をするので、結果的にごみや埃が舞い上がらない特性がある。日本で古くから使われてきた和箒のひとつで、江戸時代になって登場したホウキ草の箒よりも歴史はずっと古いと言われています。 |
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★紀州漆器★
会津(福島県)、越前(福井県)、山中(石川県)とともに、わが国の四大漆器産地のひとつ。海南市の北西部「黒江地区」を中心に生産されています。起源は、室町時代ともいわれており、江戸時代の初期には渋地椀を中心とする産地として知られていました。 |
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★紀州箪笥★
江戸時代後期に、落雷によって和歌山城の天守閣等が炎上し、その後天守閣を再建した時、長持等の箱物家具が作り直されたという記述が残っています。また、和歌山県各地の町家からは、19世紀中頃の古文書や箪笥が発見されており、当時すでに武家以外でも婚礼調度品としての箪笥が作られていたことがわかっています。 |