高野山

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高野山

和歌山県伊都郡高野町にある標高約1,000m前後の山々の総称。平安時代の819年頃より弘法大師空海が修行の場として開いた高野山真言宗、ひいては比叡山と並び日本仏教における聖地である。
現在は「壇上伽藍」と呼ばれる根本道場を中心とする宗教都市を形成している。山内の寺院数は高野山真言宗総本山金剛峯寺(山号は高野山)をはじめ117か寺に及び、その約半数が宿坊を兼ねている。 2004年7月7日、高野山町石道と山内の6つの建造物が熊野、吉野・大峯と共に『紀伊山地の霊場と参詣道』としてユネスコの世界遺産に登録された。
現在の日本の国宝の2%は高野山上にある(1083件中、23件)。

金剛峯寺(こんごうぶじ)

高野山真言宗の総本山で座主の住寺(世界遺産)。金剛峯寺は元は高野山全体の称だが、現在金剛峯寺と呼ばれるのは1869年に2つの寺院が合併したもの。もと青巖寺(剃髪寺)と呼ばれた寺院は1593年、豊臣秀吉の建立、1863年、再建。歴代天皇の位牌や高野山真言宗管長の位牌をまつっている。


金剛峯寺

壇上伽藍(壇場伽藍)

弘法大師・空海が曼荼羅の思想に基づいて創建した密教伽藍の総称であり、高野山の二大聖地の一つである(ほかの一つは奥の院)。金堂は高野山全体の総本堂で高野山での主な宗教行事が執り行なわれる。ほかに大塔、御影堂、不動堂などが境内に立ち並び、不動堂は世界遺産に登録されている。また、弘法大師伝説のひとつである飛行三鈷杵がかかっていたとされる「三鈷の松」や、高野四郎(俗称)と呼ばれる大鐘楼も伽藍に存する。


壇上伽藍 不動堂(国宝)

奥の院

弘法大師の御廟と灯籠堂がある(世界遺産)。参道には、皇室、公家、大名などの墓が多数並び、その総数は正確には把握できないものの、20万基以上はあると言われている。戦国大名の6割以上の墓所がある。奥の院の入り口は一の橋と中の橋の2箇所があるが、正式には一の橋から参拝する。一の橋から御廟までは約2kmの道のりとなっている。その途上には「弥勒石」などの七不思議と呼ばれる場所がある。


奥の院 豊臣家墓所

奥の院の墓の著名人一覧

織田信長
豊臣家
徳川家
明智光秀
石田三成
伊達政宗
武田信玄
上杉謙信
春日の局

加賀前田家
信州真田家
親鸞上人
法然上人
平敦盛
本多忠勝
源氏三代
浅野内匠頭
松尾芭蕉

筑前 黒田家
お江の方
千姫
結城秀康
筑前 黒田家
長州毛利家
土佐山内家
榊原康政
徳島蜂須賀家

周防岩国 吉川家
馬場信春
徳川頼宣
小田原北条氏
井伊直弼
筒井順慶
佐竹義重
など他多数


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