方言
滋賀県(旧近江国)で用いられる日本語の方言であるを近江弁(おうみべん)という。江州弁(ごうしゅうべん)、滋賀弁(しがべん)、近江ことば(おうみことば)などとも言う。近江弁と京阪方言(京言葉・大阪弁)の共通性は高い。
代表的な方言
「すけない(少ない)」
「めめず(みみず)」
「さぶい(寒い)」
「つべたい・ちべたい・ちびたい(冷たい)」
「すんまへん(すみません)」
「だいねん(来年)」
江州音頭
滋賀県を中心に近畿地方各地で盆踊りに用いられる音頭。棚音頭と座敷音頭(敷座)の2種類がある。
音頭の出だし節回し
音頭取り「♪あ、こりゃどっこいせ〜」
囃子「こら、しっかりせ〜」
音頭取り「ええみ〜い〜な〜さ〜ま た〜の〜み〜まあ〜す」
囃子「そら、どっこいしょ」
音頭取り「あ〜これから〜よ〜いやせ〜と声〜掛けた〜の〜み〜ます〜」
囃子 「あ〜よいやさあ〜のせの〜どっこいさあ〜のせい」
音頭取り「え〜さては〜この場〜の皆さんや〜」
囃子「あらどしたい」
親類成り
滋賀県高島市勝野打下で行われていた婚姻風俗。嫁入りの儀式はほとんどなしですませて、そのかわり、「親類成り」といって、1〜2年過ぎてから双方の親類を招いてさかんに饗応する。当地では嫁は姑の死ぬまで婚家の蔵に入ることを許されず、したがって自分の衣服はすべて親の家に置くという悪習。
伝統工芸
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★信楽焼★
甲賀市信楽を中心に作られる陶器で、日本六古窯のひとつに数えられる。鎌倉時代中期に始まったと言われており、水瓶、種壺、茶壺、茶器、徳利、火鉢、植木鉢など大物から小物に至るまでの幅広い製品群があり、信楽焼独特の「わび」「さび」を残した焼き物。 |
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★近江ちぢみ★
400年の伝統ある技術によって織り上げられた麻生地を、昔ながらの技法(しぼ取り板上で手もみ作業)により作り出された「しぼ」加工品。 |
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★高島ちぢみ ★
江戸時代に、琵琶湖西岸の旧高島郡の農家が冬場の副業として始めた。横糸に強い「撚(よ)り」をかけ、布の表面にシボというしわを出した織物で、「高島クレープ」の呼び名もある。肌に触れる面積が小さいため、さらっとした着心地が特徴で、吸水性も良く、肌着の素材として重宝されている。 |
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★彦根仏壇★
彦根市およびその周辺で製造される金仏壇の総称。 仏壇仏具業界では初めて1975年に通商産業大臣によって伝統工芸品に指定される。 工部七職という各分野の職人がそれぞれ独立した工房を構え、仏壇店は工程に沿って順次発注をかけることによって仏壇製造を進めていく。これは江戸時代前期の主流だった家内制手工業のシステムである。
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★高島扇骨★
扇骨とは扇子(せんす)の骨のことです。約300年の歴史を持つ。高島扇骨の生産量は、全国の約90%を占め、江戸時代、安曇川の氾濫を防ぐために堤防に植えられた真竹を使って作られたのが始まりと伝えられています。京都で絵付けされた和紙を貼り、「京扇子」という名で全国に販売され、近年では「近江扇子」としても流通しています。 |
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★膳所焼★
1621年に膳所城主の菅沼織部定芳が御用窯として始めたものと言われています。鉄釉(てつぐすり)の茶褐色の焼き物が多く、素朴な形が特徴。 |
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★八幡瓦★
「本願寺八幡別院」の屋根葺き工事に伴い、京都深草より瓦工が移住して始まったと言われている。 |
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★近江上布★
京都の職人が宇曽川沿いで農業をするかたわら教えたのが始まりと伝えられ、1558年には犬上、愛知、神崎、蒲生などで生産されたものが近江商人によって諸国に売りに出されたといわれています。 |
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★小幡人形★
東近江市五個荘小幡町で作られている伝統的な土人形。18世紀、小幡において京都への飛脚業を営んでいた安兵衛が、京都伏見において作られる伏見人形の製作方法を習得し持ち帰ったのが始まりとされる。鮮やかな原色、特に桃色による彩色が特徴。 |
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★びん細工手まり★
愛知郡愛荘町(旧愛知川町)に伝わる伝承工芸。狭い丸いガラス瓶の中に、その口よりも大きな、刺繍を施した手まりが入ったもので、丸くて中がよく見える(丸く仲良く)ことから、縁起物として床の間や玄関などに飾られる。かつては嫁入り道具のひとつとして、手作りのびん手まりを持参したという。
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