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香川県の桃太郎伝説

稚武彦命(わかたけひこのみこと)が主人公

桃太郎と言えば、岡山県のイメージが強いが、香川県にも桃太郎伝説は存在する。香川県の桃太郎は、桃太郎のモデルである吉備津彦命の弟である稚武彦命が主人公で、ストーリーも微妙に違う。

それに、岡山県に比べてゆかりの地が多いのも特徴である。

ゆかりの地

墓の所在地

桃太郎の墓があるとされるのが、高松市鬼無(きなし)町にある「熊野権現神社」である。「熊野権現桃太郎神社」とも呼ばれる。鬼無という地名もゆかりの1つである。

おばあさんの洗濯場

「鬼無」駅から熊野権現神社の途中の本津川がおばあさんの洗濯場と言われており、看板が掲げられている。

鬼の墓場

伝説によると、稚武彦命は「鬼が島」の海賊たちを降参させ、宝物を手に凱旋したのだが、あきらめきれぬ海賊たちは後日、宝物を取り返しにやってくる。

そこで稚武彦命は、「せり塚」という場所で返り討ちにし、海賊を全滅させる。その時に、屍(しかばね)を埋めた地と言われている「鬼が塚」に石碑が立っている。

鬼ヶ島

香川県で鬼ヶ島だったと言われているのが女木島(めぎじま)である。高松市の沖合約4キロメートル北に浮かぶ、周囲9キロほどの島である。

さらに、女木島と並んで、桃太郎から逃れた鬼が逃げ込んだ男木島(おぎじま)がある。
女木島には、鬼が住んでいたと言われる洞窟もあり、多くの観光客が訪れている。

ストーリー

稚武彦命が瀬戸内海地方の平定のため兄の吉備津彦命とともに朝廷から派遣されてきました。

兄は中国地方の平定に向かい、弟が瀬戸内海一帯の平定を任されることになりました。
多分、当時瀬戸内海を荒らしまくっていた海賊たちを滅ぼすことが目的だったと推測されます。

ある時、稚武彦命は讃岐に住んでいる姉の倭迹迹日百襲姫命に会うため河口から船に乗って本津川を上ってきました。

そのとき、川で洗濯をしている美しい娘に一目惚れをしてしまい、娘の家に婿養子に入ります。

この娘は鬼から逃れてこの村で暮らしていたのです。それを知った稚武彦命は、村人や娘たちを救うために鬼退治に出かけることにしました。

実は鬼とは讃岐の海を荒らしていた海賊で、鬼大王とも呼ばれ、村人たちを苦しめていました。

おじいさんとおばあさんが住んでいたところが「大古家」です。
この村に鬼たちがやってきて人々を苦しめていました。

娘たちはここから西へ約1.5q離れた「神高(かんだか)」というところに避難していました。

鬼たちは沖合に浮かぶ二つの島に住んでいました。それが女木島と男木島です。
山の中に鬼が隠れていた洞窟があります。

稚武彦命には近くの村や島の人たちが援軍として参加しました。
猿王は香川県綾歌郡(綾南町)の人で陶芸を職としていますから火を扱うことを得意としています。瀬戸内海の犬島(岡山県岡山市)の人たちは船を扱うことに秀でています。鬼無近くの雉子谷(かしがだに)の人たちは山野を駆けめぐり弓矢を得意としています。

稚武彦命はおばあさんが作ってくれたきび団子を持って女木島に出かけ、鬼を退治しました。

鬼に勝った稚武彦命たちは、鬼が村人から奪った宝物を持って村に戻ってきました。

数日後、生き残っていた鬼たちが逆襲してきました。
しかし、せり塚での戦いで稚武彦命が圧勝し、鬼たちの屍(しかばね)を土の下に埋めました。
そこを鬼ケ塚と呼んでいます。

その後、村には鬼がいなくなり平和を取り戻すことができたので、鬼と最後に戦った村を「鬼無」(きなし)と呼ぶようになりました。


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