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方言

大阪府で使われる方言は、関西弁と言われ、漫才などを通じて全国的にも知名度・認知度が高い。太閤秀吉の時代から日本の首都は大阪であるという認識も一部にはあり、関西弁が標準語であると言い張る人もいる。東京などの他府県に出ても、関西弁が抜けず、むしろ周りの地元の人が関西弁に染まっていくほど、我が強い。

代表的な言葉

「なんでやねん」(今や標準語)、「おおきに」(ありがとう)、「あかん」(ダメ)、「あかんたれ」(根性なし)、「あほ」(半分褒め言葉)、「いてこます」(こてんぱんにやってつける)、「いぬ」(去る)、「えらい」(しんどい)、「自分」(あなた)など。

「ちゃうねん」について

大阪人の「ちゃうねん」、「ちがうんよ」という言葉は、全然違わないことが多い。

文楽

人形浄瑠璃とも呼ばれる「文楽」は江戸時代初期、大阪で発展しました。歌舞伎にも文楽からの翻案が多くあります。近松門左衛門は人形浄瑠璃・竹本座の座付作者であり、当時実際に起こった事件をすぐさま取り入れて舞台にのせ、人気を博しました。

上方落語

大阪・京都を中心とする地域で主に演じられる落語。江戸落語では上方の言葉を話す人物が多く出るが(例「御神酒徳利」「金明竹」「三十石」「祇園会」)、上方落語では江戸言葉はあまり出ない。「ざこ八」や「江戸荒物」くらいである。

漫才

古来の萬歳を元に、日本の関西地方で独自に発達したとされる。関西圏の漫才を特に上方漫才(かみがたまんざい)という。ボケ役とツッコミ役と呼ばれる二つの役割がある。

歌舞伎

日本固有の演劇で、伝統芸能の一つ。重要無形文化財。出雲阿国が京でかぶき踊りを演じたのが始まりとされる「歌舞伎」。大阪での歌舞伎の祖は江戸元禄時代に活躍した坂田藤十郎。江戸では勇壮なヒーローが登場する「荒事」が好まれたのに対し、商人や町人の町である大阪でははんなりした「和事」が生まれました。1979年、大阪の芝居ならではといった感のある歌舞伎俳優による船乗り込みが復活し、初夏の風物詩として親しまれています。

大阪相撲

江戸時代から大正の末まで存在した相撲の興行組織。18世紀後半に江戸相撲(のちの東京相撲)に谷風や雷電が活躍するまでは江戸相撲をしのぐ隆盛を誇った。1927年、東京相撲協会と大阪相撲協会は解散し、大日本相撲協会が発足した。現在でも、後援者を指す「タニマチ」などの隠語にその名残を残している。

仁輪加(にわか)

俄狂言(にわかきょうげん)の略。素人が演じたことからこう呼ばれる。東京で言う「アチャラカ」(=軽演劇。ただしこちらはオペラのパロディー)。江戸時代から明治時代にかけて、宴席や路上などで行われた即興の芝居。仁輪加、仁和歌、二和加などとも書く。またの名を茶番(ちゃばん)。内容は歌舞伎の演目の内容を再現したものや、滑稽な話を演じるものがあったようである。

吉本新喜劇

よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属するお笑い芸人によって舞台上で演じられる喜劇、およびそれを演じる劇団。なんばグランド花月劇場(NGK)で本公演が行なわれ、毎週土曜日に『よしもと新喜劇』としてテレビ放映される。また、地方公演として座員を絞った形での巡業によって公演される(よしもと神戸花月など)。

松竹新喜劇

同じ上方を本拠地とする吉本新喜劇と異なり、分かりやすい筋書きの人情喜劇を売りにしている。泣きと笑いを交えた本格的な狂言・芝居であり、他の芸と組んで興行を打つことはない。日本初の本格喜劇「曾我廼家兄弟劇」をその源流とする。

伝統工芸

★漆刷毛(うるしばけ)★
 12世紀ごろ、寺院の仏像、仏具等の漆塗りに使われたのが、今日の漆刷毛の始まりと考えられています。刷毛の素材には人毛が用いられており、本体の全てに毛が通されており、毛先を削りながら使用するのが特徴
★堺打刃物★
17世紀末の元禄年間に出刃包丁が堺で作られはじめました。堺打刃物は、伝統的な火造り、刃付け、研ぎの手法を完全な分業体制によって作られており、そのすばらしい切れ味からも多くのプロの料理人の間で絶大な信頼と支持を得ています。
★堺線香★
16世紀の終わり頃に線香の製法が伝わり、わが国初めての線香が堺で作られ、江戸時代には既に産地として名をなしていました。香料の調合には現在でも研究、改善が続けられ、現代生活にマッチした新たな香りが生まれています。
★大阪欄間・大阪欄間彫刻★
欄間は奈良時代から寺社建築への採光を目的に作られたものと考えられていますが、後に彫刻等の技巧を凝らした華麗なものが貴族階級の住居にも使われるようになり、江戸時代以降、一般住宅にも取り入れられるようになりました。
★なにわベッ甲★
ベッ甲が日本で作られるようになったのは、江戸初期で大阪から江戸に伝わりました。ベッ甲細工は大阪、東京、長崎が三大産地であり、大阪ではすかし彫り等の優れた彫刻技法により、ブローチ等のアクセサリーを中心に製作しています。
★菅細工★
 約2000年前、深江地区(大阪市東成区)に繁茂する良質の菅を求めて大和から移住し、笠などの細工物を作ったのが始まりと言われています。現在は、各種の菅細工のほか、伊勢神宮式年遷宮御料の御笠を作っています。
★浪華本染めゆかた★
明治時代に布地の上に伊勢型紙を置き糊置きを行い、その上から染料を注ぎかけて染める、注染と呼ばれる独特の技法が大阪で開発されたこと等により、浪華本染めゆかたは生まれました。美しく涼しげに夏の夜を彩る新しいファッションとして、若い人の間でも高い人気を集めています。
★和泉櫛★
6世紀後半より始まる貝塚市は日本最古の櫛産地と言われています。櫛の歯一本一本を手でなめらかに仕上げる和泉櫛は使えば使うほど美しい飴色の光沢を増してゆきます。
★和泉蜻蛉玉(いずみとんぼだま)★
堺市近辺で奈良時代から作られていた。泉州玉・さかとんぼと呼ばれ有名であった。
★なにわ竹工芸品★
大阪では奈良時代にすでに付近に産出する良質の真竹を用いて、農作業用の篭が作られていました。茶道、華道が盛んになるに伴い花篭、炭篭等も作りはじめられ、江戸時代中頃には産地が形成されました。

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